胃がん・胃全摘出と低GI食品の関係性

胃がんによる胃の全摘出をしてから2年半、食べれるもの、食べても体調を壊さないものを実感しながら整理してみると、面白いことに気が付きました。

好みとは関係ない食べ物の変化

胃の全摘出を行い2年半の間いろいろな食物にチャレンジしてきました。

食べるとすぐに体調を壊すもの、しばらくしてから体調を壊すもの、いっぱい食べても意外と平気なものなど、様々過ぎて、自分自身何を食べていいか今でもあまりわかっていません。

好きなものなら食べられる

焼肉やラーメン等、胃の全摘出以前から好きなものはすんなりと食べられた気がしていて、そればっかり食べているときもありました。

正確には、今でも焼肉とラーメンは私にとって最重要の栄養源であり、週に数回食べています。

しかしすべてのラーメンや焼肉等の好きなものが行けるのではなく、ラーメン屋さんの麺や具、焼肉でも肉の種類などで体調を悪くすることもあり、以前大好きだった餃子はほとんど食べられず、週に数回食べていたカレーライスもまったく受け付けなくなりました。

調べていると出てきた低GI食品

体調によって行ける日、行けない日があるものの、食べられる料理、術後から好んで食べるようになった料理をまとめていると出てきたのが、低GI食品というジャンルでした。

低GI食品とは

そもそもGIとは「食後血糖値の上昇を示す指標、グライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略」らしく、そのうちの低GI食品とは、このGI値の値が55以下の食品を低GI食品と呼び、つまり血糖値の上昇が緩やかな食品ということになります。

血糖値と胃全摘出

胃の全摘出者にとって血糖値は切っても切り離せない関係になっており、後期ダンピングは血糖値が急激に上がることによって引き起こされる低血糖の現象と言われています。

早期ダンピングに関しても、糖分の高い食物が腸内へ急速に排出され、血糖値が急激に上昇し、特殊なホルモンが分泌されて起こる現象とされていますので、早期・後期共にダンピングの原因と血糖値、糖分は関係しているとされています。

低GI食品を食べてみよう

上記から低GI食品は胃が無い事による体調不良を起こしにくいと考えられますので、しばらく低GI食品を食べてみました。

まずは、高GI食品を避け、下記の高GI食品は食べないようにしました。

  • 白米
  • 食パン
  • じゃがいも
  • にんじん
  • うどん
  • コーンフレーク
  • とうもろこし

代わりに低GI食品の下記を中心に食べてみました。

  • 日本蕎麦
  • 麦ごはん
  • 鶏肉
  • 牡蠣
  • 牛肉
  • 牛タン
  • 中華麺
  • パスタ

※上記を高GI、低GIとしましたがサイトによって違いがありました。

低GI食品はカロリー高めに見える

日本蕎麦、麦ごはんはわかるとして、意外と牡蠣や中華麺、パスタは低GI食品なんですね。

サイトによって高GIにしているところもありましたが、好きなので無視しました笑

低GI食品の効果

数週間試してみて、環境上すべて低GI食品を食べられたわけではありませんが、概ね体調を壊す事が少なかったような気がします。

逆にカレーライス(白米)に挑戦してみたときは完全な体調不良に襲われ、数時間動けない事もあり、高GI食品との相性の悪さを感じました。

低GI食品の中では日本蕎麦をあさイチで食べたときは、かなり体調を悪くし、寝込んだ日もありますが、あさイチではなく、夜ご飯として食べたときはダンピングも起こらず好調でした。

あさイチはできるだけ温かく優しいものが良いかも知れませんね。

低GI食品のダイエット効果

考えてみると、低GI食品は胃の全摘出後に好んで食べるものであり、低GI食品といえば最近の「ダイエット」に欠かせない食品です。

高GI食品を受け付けず、低GI食品を食べているから、体重が増えず、毎日ふらふらしているのではないかと最近感じています。

食事の楽しさとしては、低GI食品は高カロリーで美味しいものが多いので、ダイエットをしたいけどがっつり食べたい方におすすめできるかも知れませんね。