胃癌手術入院記録(1日目から4日目)

胃癌による胃の全摘出手術後1日目から退院までの記録。

胃癌摘出手術後1日目

午前10時30分頃自室へ車椅子で戻るが、正直言って痛みでまだ動けない。

少し慣れてきて自分の体を見てみれば、鼻に管(腸まで)、横っ腹に管、背中に管、そして点滴と改造人間になった気分である。

 

熱は38.4℃、なかなかの高熱、お腹はかなり痛いが、胃がないという自覚はない。

点滴のおかげでお腹が空くことはないのは不思議。

背中に硬膜外麻酔を入れているが、傷口が麻痺するような感覚はなく、かなり痛い。

お昼過ぎ、腹式呼吸をすることで傷口の痛みを緩和できた。

お腹に力を入れると、7/10の痛みから9/10まで上がるが、力を入れ続けると2/10まで下がると言った感じ。

夕方、洗面所まで歩く。

ちなみに手術で人工呼吸器を入れたせいか声が出ない(かなりかすれている)

身体を拭いてもらう際にはじめて手術跡を見る。

「かなりグロい」

21時眠剤をもらって就寝した。眠剤は私にとってかなり効きが良いようだ。

胃癌摘出手術後2日目

朝から発熱38.7℃。

少し熱が高いため、解熱剤を投与し歩行のリハビリはしばらく様子見、唇は乾燥しガサガサで皮が向けまくっている。

解熱剤が効き始め午前11時過ぎから歩行器を使った歩行のリハビリを開始する。

傷口は痛むが、お腹に力を入れていれば耐えられる程度だ。

歩行器なしでも歩けそうだったがとりあえず歩行器に捕まり1週大体150mくらいを6週(3週で1度心拍数の測定)、問題なく歩けた。

 

午後は再び高熱があり解熱剤を投与してもらう。

午後3時頃から少し熱が下がったため歩行リハビリ大事を取り院内を3週ほど歩行器なしで歩いてみた。

正直頑張れば走れるように思えたが、院内なので自粛した。

解熱剤で一時的に37℃台まで下がるが、基本発熱があるため、リハビリ以外はベッドの上で過ごし21時に就寝した。

胃癌摘出手術後3日目

朝から発熱39℃。

リハビリ最終日の予定だったが一旦中止。

ちなみに尿は、管が膀胱まで入っているため意識せずに流れ出ているようだ。

背中から入れている硬膜外麻酔の影響か力も入らない。

硬膜外麻酔は傷口にはほとんど効いていないようなので、プッシュ(すると多めに流れ出て麻酔効果が高まる)することはなくなった。

 

解熱剤が効いて熱が下がったので午前のうちににリハビリを開始。

リハビリはこれで終了し、あとは自主的に身体を動かしてくださいとのこと。

とりあえず動けるようになったが、鼻、背中、お腹、尿道、腕と管が通っておりかなり不快指数は高い。

特に鼻の管は、鼻から内蔵まで通っており、喉を常に刺激している状態。

 

つねに鼻水が垂れてくるが、管が邪魔で鼻をかむことも一苦労だった(泣)

 

午後も発熱あり38.9℃、自主トレをしようと思ったが、ひたすら寝ることに。

 

午後7時過ぎ、硬膜外麻酔が空になる。即日背中の管を抜くらしい。

胃癌摘出手術後4日目

熱が下がり朝から自主トレ開始、体重は70Kgから68.1Kgまで減少していた。

午前中で尿道、背中(硬膜外麻酔)の管を抜きかなりスッキリした。

痛いかと思ったがどちらも大した刺激もなく終了、やっとおむつから開放された。

点滴はまだしているため食事などはもちろん無い。

一日中点滴をカラカラしながら院内を歩いて一日が終了した。