胃がんになるということ

胃がん経験者として、私はこの病気との闘いを通じた学びを皆様と共有します。

2020年のデータによると、胃がんステージⅠの5年生存率は90%を超え、恐れる必要はありません。最も重要なのは、早期発見です。定期検診や必要に応じた再検査を欠かさずに受けることが、この病気との戦いにおいて不可欠です。

2019年7月健康診断を受診(43歳)

43歳での健康診断は、私にとってただの日常的なルーティンでしたが、その結果が全てを変えることになろうとは、その時点では想像もしていませんでした。健康診断の結果、再検査が必要との通知を受け取りました。

2019年10月初めての再検査

過去には健康診断の結果で再検査を勧められたことはありましたが、実際に受診するのはこれが初めてでした。

※会社で再検査を受ける事まで指示されていないため再検査は無視していました。

口ではなく鼻から挿入される胃カメラは、想像以上に不安でしたが、安定剤のおかげで検査自体は快適に終えることができました。異常な形状の箇所が見つかり、病理検査へと進むことになりました。
胃カメラ、内視鏡検査の時は自動車やバイクなどを使用せずに行くことをおすすめします。その後の運転があると、安定剤を打たずに少し辛い目にあるかも知れません。

2019年11月1回目病理検査

幸いなことに、この時点でがん細胞は見つかりませんでした。しかし、これが終わりではなく、定期的な検査が必要となりました。これまでなら見過ごしていたかもしれない再々検査も、会社の指示もあり私はしっかりと入れるようになりました。

2020年2月2度目の胃カメラ

前回と同様、鼻からの胃カメラ検査を受けました。特に新たな変化は見られませんでしたが、念の為再度病理検査を行うことになりました。

2020年3月2回目病理検査

再び、がん細胞は見つかりませんでしたが、定期的な再検査の必要性が強調されました。検査の繰り返しは確かに面倒でしたが、私は健康を守るためには必要なことだと受け入れました。

何度も検査をするのは流石に面倒なため、医師に「もう胃を全部取りましょう」と逆提案してみたがそういう訳には行かないようで次回は拡大内視鏡検査を行うことに。

2020年3月末3度目の胃カメラ

今回は大きなカメラを使用するため、口からの挿入となりました。この方法はかなり苦痛でしたが、病理検査へと進むためには必要なステップでした。

2020年4月胃がん(印環細胞癌)が発覚

病理検査の結果、遂に胃がんであることが判明しました。幸いなことに見た目の転移は見られませんでしたが、医師からすぐに手術が必要と言われ、手術を行うことになりました。

 

大きな病気や手術の経験が無い私の人生において大きな転機です。

発覚から入院までは普通に仕事、引き継ぎを行い手術に備えます。

 

この一連の体験は、早期発見の重要性を私に深く認識させました。病気との戦いは決して簡単なものではありませんが、定期的な検査と早期対応が、最終的には大きな違いを生むことを学びました。

 

手術の方法は胃の全摘出、 Roux-en Y (ルーワイ)法による手術で食道と小腸を結合とのこと。