ダンピング症候群実体験

ダンピング症候群は胃癌等による胃の摘出・切除後、食べたものが急激に小腸に流れ込むことで起こる様々な症状で、胃癌サバイバーが実際に体験したダンピング症候群の症状をお伝えします。

早期ダンピング症候群

胃の全摘出後の食事直後から、術後2ヶ月目あたりからよく感じている症状。

専門家によると早期ダンピング症候群は食事中から食後30分程度で起こり、主な症状としては、動悸、発汗、めまい、おなかが鳴る、顔が紅くなる、蒼白になる、下痢などを起こすとあります。

私の症状としては、食事中から食後の30分くらいにおいて、発汗と腹部がぐるぐると動き不快感が大きな症状です、

発汗はなんとかなりますが、ぐるぐるとした不快感は、痛いような力が入らないような感覚で、症状が出ている間は動く気力が出ず、ぐったりしている事が多いです。

▼早期ダンピング対処法

とにかく咀嚼を意識し、ゆっくり食べることで早期ダンピングを起こさないことが一番です。

お腹の重さを感じながら食べすぎない事。

そして食事中に水分を取りすぎないことも重要だと感じます。

食事を取りながら水分を取ることで小腸に食べたものが一気に流れ込む事になるので、早期ダンピングが起こりやすいのではと思いました。

また、柔らかすぎるものよりも、ある程度咀嚼しないと食べられないものを食べるのも有効に感じています。

早期ダンピングが起きてしまった場合は、すぐに横になると楽になります。

食事中、または食べた直後なので横になると食べ物が逆流してくる場合があるので、そういう方は少し身体を起こして横になれる環境を作ると良いかもしれません。

後期ダンピング症候群

頻繁に起こるわけではないが、たまに起こると一瞬パニックになるほどの症状がでるので注意しています。

専門家によると後期ダンピング症候群は、食後、食べ物が一気に小腸に流れ込むことで、血液中の糖分の量が急に上がってしまい、食後2時間~3時間程度で起こります。主な症状として、冷や汗、脱力感、めまい、手や指の震え、集中力低下などがあるようです。

私の症状としては、視点が定まらず視界がブルブルと震えだす、動けないほどの脱力感、指先の震えがあります。

▼後期ダンピング対処法

炭水化物が小腸に急激に流れ込み、血糖値が上がりインスリンが大量に分泌連れるることで、逆に低血糖になるらしいです。

早期ダンピング同様にゆっくり食事をすることが大切ですが、起きてしまったら冷静にまず安全を確保しましょう。

食事からしばらく立ってから起こるため、まずは座り込む等して倒れないように注意してください。

飴玉やチョコレートなど糖分をすぐに補給できるものを常に持ち歩くと安心です。